言葉を話さない動物たち。調子の悪い時は、どこかに隠れたり、逆に飼主様にくっついてきたり…普段と違う行動をしてくれればある程度はわかってあげられるかも?でも何にもアピールしてくれない子たちも多いものです。いつもと違うときには気になりますね!
動物病院あるあるなのですが、体調は夜になると悪化することが多いのです!病院が閉まっているときに体調の急変があったらどうしよう…と思ったことはありませんか?
すぐに救急病院へいくべきか?翌朝まで待てるのか?判断は非常に難しいものです…。不安な時は夜間救急病院へ電話してどうすべきか聞いてください!
きっぱりと答えがあるわけではありませんが、少し知っておけば、いざ起こったときに慌てずに行動できるかもしれません!今回は見逃したくない“呼吸の変化”のお話です。
ほんとうに呼吸困難なのかしら?
呼吸困難とは、その名の通り呼吸することが難しく、動物は苦しい状態です。また、一見すると呼吸困難のように見えても、単に“呼吸の回数が増えているだけ”ということもあります。
ワンちゃんネコちゃんの呼吸がおかしい?と感じたときには、呼びかけに顔を向けたり、答えるか確認してください。呼びかけに答えたからと言って完全に安心なわけではありませんが、まずは少し冷静になっていただき呼吸困難なのか? or 病的ではないものか?を考える必要があります!
呼吸がはやいんだけど、何かあったかな?落ち着いてくるかな?
例えば興奮(喜びや逆に緊張・恐怖など)や暑さを感じているとき、呼吸がはやくなることが多いです(パンティング)。
直前に何かが起きていなかったかを思い出してみてください。散歩から帰ってきた後しばらくは呼吸が速くてもおかしくないですし、誰かが家に遊びに来て興奮したことで呼吸が速くなることもありますよね。カミナリが鳴っていたり、お父さんが子供を叱っていたり…。登下校で子供が家の前を通るとハァハァが始まる子もおりました!
こういった時に共通して言えるのは、“呼吸が速い以外はいつも通り”ということです!(もしかしたら震えていたりなどはあるかもしれませんが…)
しばらく涼しくしてあげる、興奮を落ち着かせられるような環境にする、などの対応で呼吸が元通りに戻るのであれば、心配しなくて大丈夫です。
正常な呼吸回数とは
ふつう、正常な犬の呼吸回数は1分間で15~30回程度です。40回/分以上で呼吸をしているときは呼吸が速いと判断してください。そして調子悪そうな顔をしているハズです!呼吸数が落ち着くことがなければ病院へご相談ください!心臓の悪いワンちゃんで呼吸数が40回を超えている場合は肺水腫が起こってくる可能性が高くなります。
猫でもだいたいの目安は30回/分以上の呼吸をしているときは呼吸が速いと考えます。
そして知っておいてほしいのですが、猫は犬のように口を開けて呼吸することは、通常ありません!(診察中に時折開口呼吸をするネコちゃんはいらっしゃいます…それは超緊張中のことが多いですが…)もしネコちゃんが口を開けて呼吸している場合は緊急性があるかもしれません、急いで病院へご相談ください!